オーストラリアの病院で働くAIN、派遣と直雇用どっちがいい?

準備編

オーストラリアでAINとして働いていると、「派遣のほうが時給が高い」と聞くことがありますよね。
一方で、直接雇用だとシフトが安定していたり、病院スタッフとして信頼関係を築けるというメリットも🙂
今回は、実際に病院で働きながら見えてきた派遣と直雇用の違いを分かりやすくまとめました。

  • 派遣AIN(Agency AIN)とは?
  • 直接雇用AINとは?
  • 実体験からのメリットとデメリット
  • AINとしてどちらを選ぶべき?
  • まとめ

派遣AIN(Agency AIN)とは?

Ema
Ema

派遣会社のことを「Agency」と呼んでいます。
よくSNSで見かけるワーホリでAINとして働いている方のほとんどは、このAgencyに登録して病院や介護施設で働いている方だと思います。

Agencyとは??
・Agency(派遣会社)に登録して、各病院・施設に派遣される働き方
・シフトごとに勤務地が変わる
・積極的にシフトに入っていると同じ病院・施設からある程度優先してシフトをもらえる可能性がある
・1~3ヶ月の短期の契約シフトなどももらえる可能性がある

特徴は??
・高時給($35〜$50程度)
・週ごとのシフト希望が出せる(自由度が高い)
➡もしくはシフト管理アプリ上でAvailableシフトが出てくるのでそれを自分でピックアップする(基本的にどこの派遣会社もアプリでシフトを管理しています)
・様々な施設・病棟を経験できる
・ただしシフトが安定しにくい(キャンセルされることも)

直接雇用AINとは?

直接雇用とは??
・病院もしくはエイジドケア施設に直接雇用されているスタッフ
・雇用形態は➊フルタイム ❷パートタイム ❸カジュアルの3種類

特徴は??
・シフトが安定しやすい
・福利厚生(有給休暇・病欠・スーパーアニュエーションなど)が手厚い
・配置や役割が固定されやすく、環境が変わりにくい
・同僚や上司と顔見知りが増え、働きやすくなる

雇用形態について、よく日本の雇用形態の正社員・パートタイム・アルバイトとして説明されますが、オーストラリアの雇用形態では日本のような雇用形態の意識はない印象です。
大きな違いとしては保障される労働時間が決まっていることと、福利厚生です。

フルタイムパートタイムカジュアル
保障労働時間最低32~38時間/週最低24時間/週なし
福利厚生ありありなし


🔍カジュアルのメリットがなさそうに見えますが、時給が1番高いというのと、自由度が高い(働きたい時に働ける、基本的に退職は前日に伝えてもOKなど)です。

私の実体験からのメリット・デメリット

私は、直接雇用の病院ではカジュアルとして働いています🙂

直接雇用のメリットとデメリットをお話する前に、直接雇用のカジュアルについて少しお話します。
直接雇用のカジュアルでは
📌保障されてる労働時間がないといってもロースタ(シフト)に予め組み込んでくれるパターン
📌欠勤者やホリデーを取るスタッフがいる場合にのみシフトに入れてもらえるパターン
があります。
私は前者だったので、カジュアルでありながら週2~4日はシフトをもらっていました。
ただ、それでもカジュアルはカジュアルなので、非常に暇な時期などはキャンセルが多くなったり、暇すぎる日などはカジュアルから早めに帰るように言われるということはあります。

では、以下は直接雇用としてのメリット・デメリットです
➡一般的なものは上記でお話しているので個人的に感じたものをお話します
メリット
・同じ場所で働ける
・同じ場所で働けるから仕事に慣れていける
・仕事に慣れると違う仕事などもどんどん任せてもらえるようになる
・同僚と仲良くなれる(オーストラリアの職場はチーム内の人にはとても優しい気がします。チーム感を大事にしているような印象です)

デメリット
➡直接雇用におけるデメリットはあまりないです。
というのも、オーストラリアで安定した労働時間を確保するのが意外と難しいので、直接雇用(特にフルタイム・パートタイム)されるならそれに越したことはないからです。
多少のデメリットも我慢できるかなと思います。

派遣雇用のメリットとデメリット(個人的な)
メリット
・働きたい時に働ける(空いている日にシフトをピックアップできる)
・時給が良い
・直接雇用ではないのでその施設の必須のオンライントレーニングなど必要ない
・毎回働く場所が変わるので場数をこなして自信がつく
・働く場所が変わると気分転換になる
・色々な職場をみる、知ることができる

デメリット
・直前キャンセルがかなりある(出勤2時間前ならペナルティなしで施設側はキャンセルできる)
・時期によっては全然シフトがない
・毎回違う場所で働くのでよそ者感がある
・慣れるまでは毎回場所が変わることがストレス

AINとしてどちらを選ぶべき??

Ema
Ema

働き方を選べることは、オーストラリアの労働の魅力のひとつだと思います。ただ、難しい点もあるのでひとつの例としてお伝えします🙂

📌直接雇用してもらえる、給料の基盤となる職場を見つける
➡おそらくAINとして直接雇用してもらうのはハードルが高いので、つねに求人サイトなどでAINとして直接雇用してもらえる場所を探しつつ(最初は病院だけにこだわらずエイジドケア施設を探すのでもいいと思います)、AINだけではなく飲食などの仕事も探すといいと思います。
➡AINになるために最初は学校に通うと思うのですが、その時は飲食店で働いている人も多く、資格取得後もAINとしての生活基盤が落ち着くまではそのまま飲食店の仕事を掛け持ちしている人は多いです。そのあと、AINだけで生活していければやめてもいいですし、中には息抜きになるからということでそのまま続ける人も結構います。

📌派遣会社登録/派遣会社は2個以上登録すると良い
理由は2つあります。
➡派遣会社を通してAINとしての経験を積むことができれば、その後にどこかの病院や施設などで直接雇用してもらうための経験を身に付けることができる。
➡派遣会社によってどの程度シフトがもらえるかは働かないと分からないですし、時期によってシフトの量も変わるので、2つ以上あると補うことができるのでおすすめです。

Ema
Ema

私は自分で探り探りやっていったので、知らなかったことや苦労したこともありました。
ですが現在は何とか安定してきたので、私の働き方を一例としてお伝えします。

学校に通っている期間(約4か月)
➡オーストラリアに到着後すぐにカフェに応募してバリスタとして働き始める
座学は週2日だったのでそれ以外の日はカフェで働いていました。カジュアル雇用でしたが、飲食店は固定シフトをくれることが多いですし、キャンセルとかもないので安定して働いていました。ただ、貯金できるほどではなく、生活費(家賃含む)と娯楽費を稼ぐだけという感じでした。

実習中(病院コースの場合は80時間/エイジドケアコースは120時間)
➡カフェを始めた後アイスクリーム屋さんの仕事もゲットして夜に少し働き始める
座学の後に実習があるのですが基本的にモーニングシフトのことが多く(場所によってはアフタヌーンシフトの場合もある)、私は80時間すべてモーニングシフトだったのでカフェでの勤務の時間がかぶるので働けなくなり、カフェの仕事を辞めてアイスクリームの仕事を実習中も続けました。

・実習後~資格が発行されるまで(大体2~4週間で発行)
➡アイスクリーム屋さんでひたすら働く
実習後に私はそのまま実習先の病院で雇ってもらうことになったのですが、資格が発行されるまでは働けないと言われたのと、派遣会社も登録しようと思ったのですがやはり資格がないと先に進められないということだったので、資格が発行されるまではAINの仕事は何もできなかったので、アイスクリーム屋さんの仕事があってよかったなと思いました。

資格発行後
➡病院でAINとして働き始める
最初は週4くらいシフトに入っていたのですが、そのあとにスクールホリデーといって学生たちの学校がホリデーに入るのですが、その期間は親も仕事を休むことが多く、病院も例外ではなく(特にプライベート病院の場合は)子を持つドクターがみんな休みを取るので病院が暇になりました。そうするとシフトも週2になりました。私はアイスクリーム屋さんも継続していたので、継続していてよかったなと思いました。
➡派遣会社2つ登録する
私は派遣会社を2つ登録して、さすがにこれでAINとして安定するだろうと思ってアイスクリーム屋さんを辞めました。しかし、私が登録した時期はあまり派遣会社がシフトを持っていなくてシフトに入れない時期が続きました(シフトが出てもかなりの争奪戦となります)。なのでしばらくは何とか病院での仕事とやっと入れた派遣の仕事で生活費を稼ぐだけとなって、きつかったです😅

・時期によって急に忙しくなる
➡病院はスクールホリデー後がかなり忙しくなりました
➡派遣会社の1つは病院へ派遣、もう1つはエイジドケア施設への派遣だったのですが、病院の方も8月9月は忙しくて、ほぼキャンセルされることはありませんでした(なぜその時期が忙しかったかはわかりません。冬だから??)
➡エイジドケア施設派遣は9月くらいから少しずつ忙しくなり、10月11月は非常に忙しくなります。
理由は、エイジドケア施設には多くのネパール人スタッフがいます。10月はネパールの大きなお祝いがあるようで皆んなホリデーを取るということでスタッフ不足になります。なのでこの時期はたくさんのシフトがありました。

🔍現在は病院での勤務で生活基盤をつくりながら、派遣で稼ぎたい分を調整している感じです。
  派遣の使い方も慣れてきたので忙しそうな方でシフトをもらうようにして調整しています。

まとめ

どうでしたか??
どんな働き方が良いと思いましたか??

オーストラリアの良いところは働き方が自由なところです。派遣でやっている人もたくさんいますし、カジュアルで働き始めて確か6か月間カジュアルで働けばパートタイムに雇用形態を変えらえないか交渉できる権利を得られる(州の法律で決まっている)ので変える人もいますし、逆にパートやフルタイムからカジュアルに変える人もいます。

カジュアルというと日本人の方はアルバイトという意識を持ちがちですが、オーストラリアの労働ではそのような意識を持っている人はいないです。
私の働く病院には望んでカジュアルで働いている看護師も多かった(6~7割はカジュアル)ですが、アルバイトという感覚はなかったです。
日本固有の感覚なので当然ですし、飲食店で働く方も多いのでその意識は分かりますが、オーストラリアで労働するのであれば日本の概念は捨てて、自由な働き方を楽しみながら、選びながら働けるといいのではないかなと思います😊



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