AINの仕事はどう探す?オーストラリアの病院で働けた私の実体験

準備編

AIN(Assistant in Nursing:アシスタントナース)は、オーストラリアの病院や高齢者施設で看護師の指示のもと働くポジションです。
私は現在シドニー市内の病院でAINとして働いています。
今回は、実際にどのように仕事に応募するのか、私はどのように仕事を得たかお伝えしていきます。

  • 仕事探しの方法
  • 私の体験談
  • 仕事をゲットするためのコツ
  • 個人的に大事なマインド

仕事探しの方法

Ema
Ema

仕事探しの方法はいくつかあるので順番に説明していきますね。主に病院の仕事を探す場合です。

  • 求人サイトを利用
  • 実習先からスカウト
  • 病院へ直接レジュメを渡す
  • 派遣会社へ登録

多くの人が上記のどれかで仕事を見つけているのではないかなと思います。一つずつ説明していきますね。

求人サイトから見つける

オーストラリアで有名なのは、SeekIndeedです。

🔍メリット
・王道の仕事探し方法
・オーストラリア最大級のサイトなので求人がたくさん載っている
・カバーレター、レジュメ(履歴書)さえ用意すればサイトからすぐ応募できる

📌デメリット
・オーストラリア中の人が応募するので競争率が高い
・圧倒的に経験が重視される(応募者が多いため)
・応募期間が設けられているので、応募期間が締め切られてから選考になり時間がかかる


実習先からスカウト

AINの資格を取得する際に座学のあとに実習があります。実習を行った病院や施設のマネージャーや責任者の方からスカウトされることがあります。

🔍メリット
・実習で実際に働く様子が分かるので採用後も働きやすい
・スカウトなので面接をスキップできることがある

📌デメリット
・スカウトされるかは運とタイミング
・スカウトされるのは少数なので狭き門


病院へ直接レジュメを渡しに行く

スカウトされなかったとしても実習先の病院にレジュメを出して応募することはできますし、他の病院にもレジュメを持っていくことはできます。飲食店などでの仕事探しと同じですね。

🔍メリット
・求人サイトから応募するよりレジュメを見てもらえる可能性が高い
・運が良ければそのまま面接してもらえる

📌デメリット
・直接病院へ持っていくのは勇気がいる
・持っていってもオンラインから応募してと言われる可能性がある


派遣会社へ登録する

派遣会社へ登録して病院へのシフトをもらう方法です。

🔍メリット
・派遣会社への登録はそこまでハードルが高くない
・派遣会社によっては面接がない場合がある
・面接がある場合でも電話面接の場合が多いので電話で済ませられる

📌デメリット
・ほとんどの派遣会社が電話でのやり取りになるので電話が苦手な人にはデメリット
・病院へ派遣されるか施設へ派遣されるかは分からない(派遣会社による)

私の体験談

Ema
Ema

私の場合は
メイン:シドニー市内のプライベート病院で直接雇用してもらっています。
サブ:もう少し働きたい時や稼ぎたい時は派遣で病院のシフトと時々施設のシフトももらいながら働いています。

私は【実習先からスカウト】で病院AINに採用してもらいました。

病院AINのコースの場合は座学のあとに80時間の病院実習があります。座学と実習をクリアすることで資格取得となります。

【体験談】
シドニー市内のプライベート病院で40時間ずつ2つの病棟で実習をさせてもらいました。最初の病棟で40時間実習をしたあとに、病棟師長さんにあたるNUM(Nurse Unit Manager)から
 NUM:「資格取ったあとどうするの?」
 わたし:「病院でのAINの仕事を探す予定です」
 NUM:「この病棟で働くことに興味ある?」
 わたし:「興味あります!!!」
 NUM:「他のナースからあなたの良いフィードバックをもらってるし、もし興味あればどう?」
というような流れで働かせてもらうことになりました。
私の場合は面接などもなく、このまま入職の書類を提出して無事ジョブオファーをもらうことができました。


同時に【派遣会社へ登録】もしています。私は2つの派遣会社を利用しています。

上記で採用してもらった病院ではカジュアルという形態で働いています。カジュアルについてはデメリット・メリットあるのでまたどこかで詳しく説明しますね。カジュアルはシフトが不安定なのでシフトがもう少し欲しいなと思うときがあるので、派遣会社に登録することにしました。

【体験談】
シドニーにある派遣会社を調べた中で出てきた順に8社、カバーレターとレジュメを送りました(それぞれのHPを確認して応募用のメールアドレスへ)。
結果としては、4社から反応あり。3社は今は募集していないと返信あり。1社は専用ページから応募してほしいと返信あり。
4社から反応があったのですが、先に連絡をくれた2社に登録しました。というのも最初の2社で登録したあとに他2社から反応があったのでお断りしました。
どのくらい返事をもらえるか分からなかったので一気に8社応募したのですが、派遣会社は思ったより反応してもらえるなという印象です。
最初の2社は応募してから1時間以内に電話が来ました。
1社目「日本で看護師経験があるという理由で病院への派遣要員で採用する」とエージェントの方から言われました。電話では経験やビザの種類など簡単に情報を聞かれてそのやり取りをしただけで面接はありませんでした。
2社目は私は以前ワーホリビザでイギリスに滞在していたときに介護施設で働いていた経験があったので「イギリスの介護施設で働いていた経験があるから採用する、エイジドケア施設への派遣要員として採用する」とエージェントの方に言われました。この派遣会社はオーストラリアでのAINの経験がないと採用は難しいとのことで、私の場合はイギリスでの経験があったので採用されたようです。この派遣会社は電話で色々と情報を聞かれたあとに、このまま面接すると言われて電話面接を行いました。

このような流れで派遣会社へ登録をしました。
私の場合は病院への派遣か、施設への派遣かは自分で選べなかったので、派遣は確実に病院で働けるかは分からないというデメリットがあります。

仕事をゲットするコツ

Ema
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其の➊実習は本気で臨む

【実習先からスカウト】は狭き門ですが、病院から直接雇用されるのに1番可能性のある手段かなと個人的には思います。(TAFEのような学校ではスカウト数も多いと聞いたことがあります。)
実習先は学校がピックアップしている病院と、受入れ許可さえ下りれば自分で実習先の病院を選ぶことができます(私が通っていた学校の場合)。
・AINが働いている病院を実習先に選ぶ
 👉そもそもAINがいない病院もあるのでそういう病院を選ぶと採用される可能性は低い
・以前実習した学生がスカウトされたことがあるか
 👉実習先がスカウト歴があるかは確認しても良いポイントです。学校の先生や情報通のクラスメイトなどに聞いてみるといいと思います。
・実習中は学ぶ姿勢だけではなく、スタッフとコミュニケーションを取りながら、スタッフの一員のように出来ることは積極的にやっていく

Ema
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其の❷求人サイトから応募し続ける!根気強く続けていく!

【求人サイトから応募】は王道手段です。
私は病院へ4件、施設へ3件サイトから応募しました。どれも返事はありませんでした。7件では少ないかなと思います。サイトから応募するとどれくらいの人が応募しているか数が表示されるのですが、どこの施設も100人以上は応募していました。場所によっては1000人を超えていました😅(その中でオーストラリアでの経験がない私が選考に上がるのは難しいですね)
ただ、私の友人は何か所か病院に応募して、数か月後に返事が来て採用されていました(その友人はオーストラリアでのAIN経験はなかったです)。求人サイトは数を打って応募し続けて、数か月単位で返事がくることもあるので根気強く継続してやっていくことが大事かなと思います。
ただ、施設ごとにレジュメを作り直して応募し続けるのも本当に大変ですし、メンタルも落ち込むのでほとほどに無理せずやるといいと思います😊

Ema
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其の❸求人サイトと同時に病院へ直接レジュメを持っていく!数を打つことも大事!

私は経験がないので日本人の友人談になりますが、
友人はシドニー市内の比較的小さめのプライベート病院へレジュメ配りをしていました。そしてそのうちの一つの病院に配りに行ったときに、ちょうどレジュメを渡した方がNUMの方で、そのまま面接もしてもらえたようです。そのNUMが日本が好きな方で話も弾み採用してもらえることになりました。
このようなケースもあるので、レジュメ配りも選択肢のひとつかなと思います。大きめの病院だと対応してもらえない可能性があるので、比較的小さめのプライベート病院がおすすめです。面接まで進めることが少ないので直接話して面接まで持っていけたら良い流れかなと思います!

Ema
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其の派遣で働いてオーストラリアでのAINとしての経験を積むことで、のちの採用チャンスを広げる!

資格を取得したら、もちろんどこかの病院に採用されたいと思うのが普通です。ただ、スムーズにいかないことが多いです。ですので、同時進行で派遣会社への登録はおすすめです。派遣会社での病院などの施設での勤務は、オーストラリアでAINとしての経験になりますし、病院の求人に応募する際にもその経験はアピールになります。そして、派遣での経験はAINとして自信にもつながると思うので、チャレンジする価値はあるかなと思います。
私は、最初は毎回違う病院、病棟で働くことが嫌でストレスを感じていましたが、慣れてくると逆に息抜きになり、最後は楽しめていました。また、どこへ行ってもある程度仕事をこなしていけるというのは自信にもなりました。

個人的に大事なマインド

私がオーストラリアへ来た理由は「ワーホリ1年で病院AINとして働く」が目的でした。
なので、どうしても「病院」で働くことにこだわっていました。
ただ、座学で学んでいく中で他のクラスメイトの話(以前通っていた方の体験談や現在の雇用状況など)を聞いていて「病院で働くのはむりかもしれないな・・・」と思うようになりました。
病院で働けなければここに来た意味はないなと思うときもありましたが、気持ちを切り替えて「まずは派遣も挑戦してみよう」「病院が難しければエイジドケアも挑戦しよう」というプランB作戦、マインドチェンジがありました。
私はこのプランBにも自分なりに意味を見いだせたので、最後までやり切ろうと決めました。

🔍おそらく大事なことは・・・
病院でAINとして働きたい方、「病院」に最後までこだわるのは良いと思います。
そこに加えて、もし働けなかったときの「プランB」を考えてみるのも良いと思います。
それで、そのプランBに意味が見いだせなければ、私はオーストラリアでAINをすること自体を考え直しても良いのではないかと思います。
もし私自身、エイジドケアで働くのはちょっと違うなと思っていたら帰国も選択肢だったと思います。

Ema
Ema

プランBを考えつつ、病院で働くことにこだわり続けるマインドが良いのではないかなと個人的には思っています。


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